ワーカープレイスメント系のゲーム一個欲しいな、と思い買っちゃった『アグリコラ ファミリーバージョン』を紹介します。

ちなみに、『ワーカープレイスメント』という言葉はゲームの種類を指しています。
デジタルゲームでいうRPGとかシューティングとか、そういう感じ。
意味はそのまま、ワーカー(=労働者)をプレイスメント(=配置)するゲームのこと。
単語だけだとイメージが掴みにくいですが、ゲームシステムとしてはシミュレーションゲーム的な要素が大きいゲームです。

ボードゲーム界隈では有名な『アグリコラ』というゲームをファミリー向け(誰でも遊べるよう)に調整したゲームとなります。
ちなみに僕は本家アグリコラを持っていないので、本家との比較ではなく単純に1つのゲームとして紹介していきます。
 

目次

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アグリコラ:ファミリーバージョンとは

自分だけの農場を作っていこう!
『アグリコラ』とは、ラテン語で『農民』を意味する言葉。
舞台は17世紀ヨーロッパ。プレイヤーはここで農業を営む住人となり、資材を集めて家を建て、家族を増やし、畑を耕して収穫し、牧場を作って家畜を飼い、自分の農場を豊かにするのが目的。
14 ラウンドの後、農場を上手く発展させて、最も得点の高いプレイヤーが勝者となる。
 
公式ホームページより引用

ホビージャパンから発売されている、ワーカープレイスメントゲーム。
本家『アグリコラ』の面白さをそのままに、よりシンプルなルールに落とし込んだ「ファミリーバージョン」となります。
農場を発展させるというテーマが「牧場物語」や「サンシャイン牧場」といった従来のゲームに通ずるところもあり、どのようなゲームなのかイメージしやすいですね。
その一方で非常に高いゲーム性もあり、幅広い方が楽しめるゲームになっています。
 

簡単なゲームの流れ

基本的なワーカープレイスメントゲームであるため、ゲームの流れ自体は非常に簡単です。

  1. ボード上の資源を補充
  2. 各プレイヤーが順番に家族コマを一つ、ボード上のアクションスペースに配置する
  3. (↑で配置したらすぐアクションを実行する)
  4. 全プレイヤーが家族コマを全て配置するまで2,3を繰り返す。
  5. ボード上の家族コマをそれぞれ回収する

この1〜5を1ラウンドとして、これを14ラウンド行います。
1が準備フェイズ、2〜4が労働フェイズ、5が帰宅フェイズと呼ばれていますね。

また4,7,9,11,13,14ラウンドの後にはこれらに加えて収穫フェイズがあります。
14ラウンドが終わった時に得点計算をし、最も得点を得たプレイヤーが勝利です。  
それでは次項から具体的に説明していきます。
 

ゲームの詳細なルール

セットアップ

ゲーム開始時はこのような感じ。
大きいボードが共通ボード、手前にあるのがプレイヤー個人が持つタイルとなります。
ゲーム開始時にはタイルに加え、家族コマ2つと食料マーカーを2つ持った状態からスタート。
この状態が「最初の牧場」となります。
まだ畑も牧場もありません。

共通ボード

ボードの各所にある四角い枠で囲まれた場所が『アクションスペース』となります。
ここに家族コマを置き、書かれているアクションを実行する」というのがゲームの軸になっています。
このアクションスペースはそれぞれ先着1名しか使用できないというのがミソ。
自分の実行したいアクションが先に使われてしまう、ということを踏まえて行動計画を立てていく必要があります。
これがワーカープレイスメントの魅力ですね。
 
またボードの右側にはラウンドを数えるマーカーが置いてあり、その付近にもアクションスペースがあります。
このアクションスペースに関しては、ラウンドが経過するごとに開放されていくものとなっていて、最初から使えるわけではありません。
 

家族コマ

このコマを共通ボードのアクションスペースに置くことで、アクションを実行することができます。
麦を植える、牧場を作るといった行動をするためにも、この家族コマが必要になってきます。
言ってしまえば、1ラウンドにおける行動回数=家族コマの数ということですね。
たくさん行動しようと思ったら、それだけ家族がたくさんいないといけません。
最初は2人だけの家族ですが、最大5人まで増やせます。

食料マーカー

その名の通り食料。
収穫フェイズの際に、家族コマの数×2分だけ食料マーカーを支払う必要があります。
家族が多くなれば行動回数が増える分、必要な食料も増えるというわけですね。
もし食料が足りなかった場合、最終的な点数から足りない分×3点分の点数がマイナスになります。
このマイナスが非常に大きいので、食料はちゃんと集めたいところ。
 

食料を払えない場合、マイナス3点の物乞いマーカーがやってきます 食料を払えない場合、マイナス3点の物乞いマーカーがやってきます

最終的には得点を集めることが目標ですが、収穫フェイズまでに必要分の食料を集めるというのが小目標と言えますね。
 

農場の発展と得点について

このゲームでは耕作、飼育などの方法で農場を発展させることで得点を手に入れられます。
大雑把な点数計算としては、殆どのタイル1枚につき1点、タイル状に乗っているコマ1つにつき1点、その他ボーナス点と言った感じ。
そのため、どのような方法でも発展すれば点数にはなりますね。
 
今回は農場の発展としてできることを簡単に説明します。
 

耕作

耕作をすることで、小麦を増やすことができます。

  1. 畑を耕す(畑タイルを得る)
  2. 小麦の種をまく

手順としてはこれだけ。
1つの小麦(の種)が3つ分の小麦になります。
小麦の収穫は収穫フェイズに、畑1つにつき1つの小麦を手に入れられます。
小麦はそのまま食料に変換できますし、かまどや風車(後述)があればさらに多くの食料やポイントを得られます。
 

家畜の飼育

このゲームでは羊・猪・牛の3種類の動物を飼うことができます。

  1. 資材を集める
  2. 柵を作る(牧場タイルを得る)
  3. 動物を飼う

畑と違い、柵を作るためには資材が必要。

資材は木、葦、レンガの3種類 資材は木、葦、レンガの3種類

牧場タイルは色々な大きさがあり、それぞれ必要な資材の数や飼える動物の数が決まっています。
動物はそのまま1匹につき1点になるほか、かまど等で食料に変換することも。
また収穫フェイズには繁殖し、どんどん数が増えていきます。
 

増築と家族計画

自分の家を増築し、家族コマを増やすことができます。

  1. 資材を集める
  2. 部屋を作る
  3. 家族コマを増やす

部屋を作らないと家族コマ=行動回数を増やすことはできません。
家族は一人につき3点。
部屋は初期状態の「木の部屋」は点数になりませんが「レンガの部屋」に改築することで一枚につき1点になります。

木の部屋の裏面がレンガの部屋になっています 木の部屋の裏面がレンガの部屋になっています
木の部屋には木の部屋の、レンガの部屋にはレンガの部屋の増設しかできません。
部屋によって必要な資材が変わるので、いつレンガの部屋にするかも重要そうです。

補給

食料マーカーを手に入れるアクションもあります。
食料は点数にはなりませんが、足りないとマイナス点になってしまうため注意が必要です。
また食料を手に入れつつスタートプレイヤー(次のラウンドの一番手)の権利を得られるアクションもあります。
先述の通りアクションスペースはそれぞれ先着1名しか使用できないので、先手を取ることは非常に重要。
地味ながらも考えどころの多いアクションですね。

発展

『かまど』や『調理場』など、農業生活をする上で役に立つ施設を作ることができます。

  1. 資材を集める
  2. 施設を作る(発展タイルを得る)

主に小麦や動物を食料に変換したり、最終的に持っている資材や小麦をポイントにする、と言った効果を得られます。
また発展タイル自体も1点にはなります。
施設の数には限りがあるため、取られる前に取っておきたいところ。


これらのアクションを繰り返していき、最終的にどれだけ発展させられるかを競います。
他にも細かいルールはありますが、大まかにはこんな感じ。

プレイした感想

2人プレイと3人プレイをしました。
人数によって共通ボード上のアクションスペースが一部変わってくるため、どの人数でも楽しめる作りになっているのは良いですね。
あまりボードゲームをしない人とも一緒にプレイしたのですが、ルールはすぐに把握できた様子。

プレイ感としては、自分の牧場をどんどん大きくしていくのがとても楽しい!
色々な動物を飼ったり、畑を増やしたりと発展した様子が目に見えるのでとてもワクワクします。
ゲーム的な視点だと、基本的に食糧不足に追われてギリギリで食いつないでいく感じですね(笑)
「動物飼いたいな〜、でも早く家族も増やしたいな〜」とか思ってあれこれやっていると、食料不足になりがち。
ある程度計画性を持ってアクションするのが大切そうです。

最初のプレイの時に食糧不足が目立ったので、初めての方とプレイする時はここをしっかり伝えておいたほうが良さそうですね。
主な点数源としては家畜と発展タイルになりそう?
小麦特化プレイとかもできそうですが強いかはわかりません。
まあ、そんな感じで色々なプレイを試せるのが面白いところですね。

一応一人プレイもできます。
対戦相手がいないのでスコアアタック形式ですけど。
一人プレイに関しては運要素もないのでそんなに……って感じ。おまけ程度でしょう。

まとめ

ほのぼのとした雰囲気がある一方で、運要素がほとんど存在しないというゲーム性も兼ね備えている作品。
自分の牧場をどんどん発展させていくというシステムのおかげで、イメージが付きやすいのはボードゲームとして魅力的ですね。

ただ、ゲーム好きな方(デジタルも含む)なら初心者でも問題無さそうですが、そうでない初心者だと食料調達の面等で少し厳しいところがあるかもしれません。
「好きな人は好き」なタイプのゲームかと思いますので何とも言えないですけどね。

「シミュレーションゲームが好き」
「自分だけの牧場を作っていきたい」
という方にはオススメできるボードゲームかと思います。