今回紹介するボードゲームは『クランズ・オブ・カレドニア』です。

『クランズ・オブ・カレドニア』は、『テラミスティカ』や『マルコポーロの旅路』など、世に存在する重量級ゲームの面白い部分をうまく組み合わせたボードゲームと言われています。

まだ僕が重量級ゲームにあまり手を出していない頃に発売されたこのゲーム。
「既存の面白い要素を組み合わせた」と言われたら手を出さずにはいられませんでした(笑)

こんな人にオススメ!

  • リプレイ性の高いゲームが欲しい
  • 相手とのインタラクションがある戦略ゲームが欲しい
  • 重量級ゲームに挑戦してみたい


目次

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クランズ・オブ・カレドニアとは

プレイヤーは、氏族の長となり、家畜を育て、チーズやウイスキーを作り、市場で売買を行いながら、さまざまな輸出契約を達成させ、自分の氏族をより繁栄させることを目指します。
 
ゲームデザインにおいて「テラミスティカ」の影響を受けたとされ、「テラミスティカ」同様、陣取り、氏族ごとの特殊能力、アクションの強化など、さまざまなシステムが組み合わされ、戦略性豊かなゲーム展開が楽しめるようになっています。
 
その一方で、ランダム性が高く臨機応変な獲得と達成が求められる契約タイルや、市場の値動きに合わせたマネージメントといった要素も重要な要素となっており、「テラミスティカ」とはまた違った独特な面白さを持つに至っています。

 

テンデイズゲームズ

農業を中心に、氏族の繁栄を目指します。
生産した資源や必要な資源を市場で売買しつつ、輸出を行って得点を得たり、より農業を拡大していきます。

拡大再生産とエリアマジョリティが肝のゲームですね。

kicksterter発(だったと思う)で、『テラミスティカ』を始め、様々なボードゲームの面白い要素をまとめたゲームになっています。

パッケージ

パッケージイラスト パッケージイラスト

牧歌的なパッケージイラスト。

わかる人はわかるかもですが、『アグリコラ』等のアートワークを手掛けている方のイラストですね。
この方のイラストは、こういった農業的な雰囲気に凄いマッチしてますよね。

また、重量級ゲームにしては箱が比較的小さい(薄い)です。

ゲームの説明

  1. 『アクションフェイズ』:各プレイヤーがアクションを行う
  2. 『生産フェイズ』:全員のアクションが終わり次第、配置したユニットに応じて資源を得る

上記1、2で1ラウンド。
これを5ラウンド繰り返し、最終的に得点が多いプレイヤーが勝利となります。

アクションについて

アクションのサマリー アクションのサマリー

アクションフェイズに行える行動は8つ。
一手番にどれか1つを行うことができます。

アクションはサマリーに記載されているので、ゲーム中はサマリーを見つつプレイすると良いでしょう。

氏族

氏族タイル 氏族タイル

自分の氏族を表すタイル。
ゲーム開始時に、氏族タイルと初期資源タイルのセットを選びます。

氏族は9種類あり、それぞれ特殊効果があります。
効果の説明は省きますが、プレイに大きく影響を与える効果が多いかな、と。

『ウイスキーおじさん』とか『三角州おばさん』とか言う愛称があったりなかったり(笑)
その愛称からもわかるように、氏族が戦略に大きく関わります。

個人ボード

個人ボード 個人ボード

各プレイヤーの個人ボード。
この上に乗っているコマ(ユニット)をゲームボード上に展開していきます。

コマを置く場所の下には牛乳やチーズ、麦といったイラストが。
これは生産フェイズで生産される資源を表しています。

ゲームボードを見て自分のユニットを数えたりしなくても生産する資源がわかるので便利ですね。

資源コマ

資源コマ 資源コマ

ちなみに、各資源のコマはそれぞれ一見してわかるように作られています。
ユニットのコマも含め、コンポーネントがしっかりしているのもこのゲームの特徴。

ゲームボード

ゲームボード ゲームボード

4つのモジュールを組み合わせて一つのゲームボードになります。

それぞれ表面・裏面とありますので、組み合わせとしては16種類ですね。

ゲームボードの詳細 ゲームボードの詳細

ゲームボードはヘックス(六角形のマス)でできていて、それぞれ『山』『森』といった地形が決められています。
この地形に応じて置けるユニットが決まっています。

ユニットを配置する際には、『ユニットのコスト+土地のコスト』を支払う必要があり、土地が安いところにユニットが配置できるとお金の節約になります。

市場ボード

市場ボード 市場ボード

各資源を売買するための市場ボード。
それぞれの資源について、市場での価値を表すものとなっています

このボードで表されている価値が、市場で資源を買う時に必要なお金・市場で資源を売るときに得られるお金となります。

売買と価値の変動 売買と価値の変動

資源の価値は、需要と供給に応じて変化します。

資源を売った場合は、供給が増える=価値が下がり、資源を買った場合は、需要が増える=価値が上がる、ということですね。

スコアボード

スコアボード スコアボード

スコアボード。
このボードの情報量は多いのですが、重要そうなところだけピックアップしてみました。

『輸出タイル』は、左側に輸出するもの、右側に得られるものが記載されています。
このタイルを先着で取得し、任意のタイミングで輸出することができます。

『ボーナスタイル』は、各ラウンド終了時にタイルに記載された条件を満たしていれば得点を得られるというもの。
ボーナスタイルはゲーム開始時にランダムに選ばれます。

『得点トラック』は、各プレイヤーの得点を表すと同時に、全体の『サトウキビ』『タバコ』『綿花』の取得量もカウントします。
この3つの取得数が、最終的な得点計算に関わってきます(詳細は省きます)。

その他ルール・得点計算について

他にも細かいルールはありますが、大部分は今まで説明した箇所になるかと思います。

得点計算については各種資源から得られる他、ゲームボード上に配置したユニットを参照して得られます。
このゲームボードからの点数計算が複雑なので、ここでは詳細は書きませんが、陣取りとして重要な部分です。

プレイした感想

考えることが多い!

いい意味でも悪い意味でも、これに尽きます。

ボードゲームに慣れた方なら、「効率的に動くにはどうするか」「先を見越して何をするのか」というところに思考をおけるので非常にやりがいがあると思います。

一方、ボードゲーム初心者にとっては選択肢の多さ=混乱を招くため、手放しにオススメはできません。
ここに関しては後述しようと思います。

拡大再生産と得点獲得のバランスが良い

ここは好みもあるかと思いますが、個人的には拡大再生産と得点獲得を狙いに行くタイミングのバランスがいいと思ってます。

5ラウンドしかないため、拡大再生産ばかり意識してしまうと得点が狙えません。
とはいえ、序盤から得点を狙いに行くと後半の行動回数が減ってしまいます。

ここのバランスが僕好みでした。
「拡大再生産を目一杯楽しみたい」という方は、ゲーム展開が忙しいこともあり相性が良くないかもしれません。

氏族の効果がユニーク!

先ほど書きましたが、ウイスキー生産に特化した『ウイスキーおじさん』がいたりと、氏族は戦略に大きく関わります。
そのため、プレイ後は「次はこの氏族を使いたい!」という気持ちになること間違いなし!

しかし効果がユニークであるために、どうしても氏族間に強弱があります。
「これを使えば必ず勝てる!」という程ではなく、プレイングで割とカバーできる範囲なので個人的にはまあいいかなと思ってます。

リプレイ性が高い

ゲームボードの組み合わせ、氏族、ボーナスタイルの配置など、ゲームごとに毎回違った展開を楽しめるようになっているため、非常にリプレイ性が高いです。

陣取り要素や市場ボードなど、意外と相手プレイヤーの行動が影響する部分も多いため、ソリティア感も薄く「毎回この動きをすればよい」というのもありません。

むしろ「次はこうしてみよう!」みたいな気持ちにさせてくれます。

初心者とプレイするために…

このゲームはアクションの選択肢が多く、戦略性も高いため、ボードゲーム初心者がプレイするのは厳しいでしょう。

しかし、重量級ゲームの中では比較的プレイしやすいと思うので、『初めての重量級ゲーム』として、『初心者から中級者のステップアップ』としてプレイして欲しいなぁと思ってます。

そのため、初心者の方とプレイする際に「これを気をつければいいんじゃないか」と思ったことを書き留めておきます。

複雑なルールを採用しない

これは説明書にも書いてあるのですが、ボーナスタイルや湖タイル(このブログでは説明してません)などのルールを採用せずプレイすると良いと思います。

動きのわかりやすい氏族を使う

初心者の方は『ウイスキーおじさん』や『牛乳おばさん』など、「自分が何を生産すればよいのか」「どのアクションを行うのか」がはっきりしている氏族を使うと良いでしょう。

このゲームでは『選択肢の多さゆえに初心者が混乱する』と思うので、氏族タイルで有効な選択肢を提示してあげると、混乱することも減るんじゃないかと。

「お金」=「行動回数」

ユニットの配置や契約タイルの取得など、アクションのほとんどにお金がかかります。
そのため、「お金は行動回数である」ということをはっきり伝えておくのが良い気がします。

そのお金を得る手段としては、基本的に労働者から得るか資源を売るしかありません。

それを踏まえた上で、序盤はお金を意識したアクションをするように促すと良さそうです。

まとめ

こんな人にオススメ!

  • リプレイ性の高いゲームが欲しい
  • 相手とのインタラクションがある戦略ゲームが欲しい
  • 重量級ゲームに挑戦してみたい

リプレイ性の高いゲームの中でもカードプールの把握をする必要がないため、数回のプレイでもかなり楽しめるかと思います。